【医療介護の注目ニュース 2016年5月16日号】 介護職うつ 5年で倍 労災申請、人手不足背景に 他

このシリーズは、先週一週間の医療・介護経営に関するニュースの中から編集部が特に気になった記事“BEST3”をご紹介しています。

介護職うつ 5年で倍 労災申請、人手不足背景に(東京新聞)

仕事上のストレスによって、うつ病等の精神疾患発症の労災を申請した介護職員が5年で倍以上に増加したことが明らかになりました。(2009年~2014年)
また、精神疾患を発症したと認定された数も3倍に増え、業種別の順位のトップに位置しています。

<労災補償状況>

-社会保険・社会福祉・介護事業-

・労災申請
2009年度   66人
2014年度 140人 (2.1倍に増加)
・労災認定
2009年度  10人
2014年度  32人 (2.1倍に増加)

長時間の残業や不規則な勤務体制(交代制等)が認定の理由になったとみられる。
慢性的な人手不足が続く介護業界の職場環境の悪化が浮き彫りになった。

労務管理を適切に実施している事業所は少なくなく人材育成に力を入れれば定着率は高まる。と専門家は語っている。

出典:東京新聞(TOKYO Web)

 

医療事故調査の届け出 7ヶ月で200件(朝日新聞)

昨年6月に創設が決まった「医療事故調査制度」が昨年10月からスタートした。
今年4月に届け出があった死亡事故は34件であった。制度が開始されてから7ヶ月間での死亡事故は合計222件であることが明らかとなった。

<222件内訳>
病院   202件
診療所  20件

<診療科別内訳>
外科   35件
内科   34件
整形外科 25件

医療機関からの相談件数は1141件あり、死亡事故報告の「手続き」が330件、報告するべきは否かの「判断」が299件と約大半を占めている。

出典:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ5B6VJ8J5BUBQU00L.html

 

在宅での看取り「精神的に負担」 訪問介護職員に調査(朝日新聞)

訪問介護職員の半数近くが利用者の看取りを経験している。その70%が、精神的な負担を感じていることが明らかとなった。
調査は一般社団法人「セルフケア・ネットワーク」が2015年7月~9月に、訪問介護を中心とした全国の介護職員584にアンケートを実施。

<調査結果>

・看取りを経験した 47%
・経験後に「不安感」「疲労感」「喪失感」を覚えた 約70%
・その後遺族に対してケアが必要と感じる 約87%

遺族は終末期に寄り添っていた介護職員を頼りにする傾向にあることが予想される。

出典:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ5G5HHSJ5GUBQU00N.html

 

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