【医療介護の注目ニュース 2016年11月14日号】来院者の財布から看護師が現金盗む 山梨県立北病院が処分 他

このシリーズは、先週一週間の医療・介護経営に関するニュースの中から編集部が特に気になった記事“BEST5”を紹介しています。

来院者の財布から看護師が現金盗む 山梨県立北病院が処分

11月7日、県立病院機構(甲府市富士見)は、運営する県立北病院(韮崎市旭町上條南割)に勤務する主任看護師(30代男性)が患者家族の財布から現金を抜き取ったとして停職6カ月の懲戒処分としたことを発表した。同看護師は退職願を出し、7日付で退職している。

この看護師は10月24日、患者家族の荷物を預かりロッカーに入れる際に、施錠したと見せかけて施錠せずに鍵を家族に渡し、その後家族の面会中に財布から1万円を抜き取った。翌日、財布の現金が足りないことに気づいた家族が同病院と韮崎署に連絡し発覚した。「出来心でやってしまった」と看護師は話しており1万円を返却した。

出典:産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/161108/rgn1611080048-n1.html

異臭の原因物質特定、食器洗浄剤が残留か 東名古屋病院

愛知県警は、10月に国立病院機構・東名古屋病院(名古屋市名東区)で、入院患者に提供されたスープと、うがい用コップの水から塩素臭がした問題で、原因物質を「次亜塩素酸ナトリウム」と特定した。

「次亜塩素酸ナトリウム」は一般的な漂白剤や殺菌剤に含まれ、水道水やプール水の殺菌にも用いられるほか、ノロウイルスの殺菌などにも使われる。病院職員が食器の洗浄で使った薬剤が残留していた可能性もあるとし経緯を調べている。

混入量は健康被害が出ない程度である。

出典:朝日新聞DIGITAL
http://www.asahi.com/articles/ASJC733WMJC7OIPE004.html

「気を使わなくてすむ」 ロボットによる身体介護、約8割が「受けてもよい」

オリックス・リビングは全国の40歳以上の男女を対象とし、インターネットで「介護に関する意識調査」を行い、1,238人の回答結果を発表した。今後推進されるであろうロボットによる介護についての意識調査も行われた。

<結果>

■ 介護ロボットによる身体介護を受けたいかどうか
ロボットによる身体介護は受けたくない   20.4%
ロボットが推奨されていれば受けてもよい  67.8%
積極的に受けたい               9.9%
その他                    1.9%

⇒ロボットによる介護サービスを受けることに肯定的な人が77.7%であることが分かった。肯定的な考えを持つ理由には下記が挙げられている。

日常的に使いたい介護ロボットのタイプとしては、歩行や排泄、移乗を支援するものが選ばれている。

■ ロボットによる介護サービスを受けることに肯定的な理由
気を使わないから             50.7%
本当は人の手が良いが気を使うから     29.1%
ロボットの方が安心・安全そうだから    11.7%
その他                  11.7%
 

出典:介護のニュースサイト JOINT
http://www.joint-kaigo.com/article-2/pg74.html

社会保障費抑制へ「自立支援介護」新設の提言案

政府の未来投資会議は、高齢化などの影響で膨らみ続ける社会保障費の抑制を目的とした提言案を取りまとめた。介護保険で提供できるサービスに「自立支援介護」という枠組みを新たに設け、高齢者の要介護度を下げた事業者の介護報酬を優遇する制度の導入を検討するよう求めている。

(※「未来投資会議」とは「産業競争力会議」など既存の会議を統合し、安倍総理大臣を議長として設置され、新たな成長戦略の策定に向けた議論を進めている。)

現在の介護保険で提供できるサービスは、入浴や排せつ等の日常生活の支援が中心になっているため、自立支援により重点を置く「自立支援介護」の新設を求めている。

<求めている内容(※2017年夏ごろまでに)>
・「自立支援介護」の具体的な内容の取りまとめ
・平成30年度の介護報酬の改定に合わせ、要介護度を下げた事業者の介護報酬の優遇
・自立支援を提供しない事業者へ介護報酬を減らす制度の導入
これを受け、政府の未来投資会議は来年6月を目処に取りまとめ新たな成長戦略に反映させる方針である。

出典:NHK NEWS WEB

150万円着服容疑、社会福祉士逮捕 後見制度を悪用

11月10日、徳島県警は同県社会福祉士会の元副会長で、社会福祉士の山下夏樹容疑者(49)=同県つるぎ町貞光=を業務上横領の疑いで逮捕したことを発表した。山下容疑者は、2014年1~5月にわたって成年後見人として財産を管理していた県内の60代男性の預金口座から合計約150万円を引き出した疑いがある。

今年6月、徳島家裁に山下容疑者が成年後見制度を悪用して5人から計数百万円を着服したとして告発されていた。山下容疑者は任意聴取において「介護支援事務所の経営が苦しく、従業員の給与にあてた」と説明した。

出典:朝日新聞DEGITAL

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