病院・介護施設の採用活動を担当されている皆様は1年中、新卒・中途・パート職員採用など、数多くの面接を行っていることでしょう。しかし、ある部署はいつも早々に採用できるのに、別のある部署はいつまでたっても採用できない、など、頭の痛い悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は上手くいかない原因は「面接」にあるかもしれません!
ダメな面接と良い面接の違いを、典型的な失敗する2つの面接ケースを例に挙げながら、元採用コンサルタントが解説いたします。
面接官が無意識に応募者の印象を悪くする
部門面接の場合、面接官は当該部署の管理職や役員が担当することが多いと思います。しかし採用担当者が彼らの面接内容を「おまかせ」にしていませんか。または、評価シートだけ渡して、後はよろしくお願いします、となっていませんでしょうか?
その結果、応募者にとって高圧的と感じさせる質問や態度になっていたり、本来応募者にとって有益な情報が違った印象で伝わってしまったりすることが頻発するのです。
以前、面接者の70%が「面接官の印象で志望先を変えた」というアンケート結果が大手人材会社からも発表されていました。その通り、「面接官の印象=その病院・施設の第一印象」であることを念頭に、面接でどうすれば応募者に好印象を持ってもらえるか、を考える必要があるのです。
現在、採用市場は活況で、応募者にとって有利な状況。逆に言えば、採用側は選ばれる工夫がなければ、内定を出しても辞退されてしまうのが当たり前の状況だと、面接に関わる全員が意思統一できていることが必要です。ベテランの管理職で「面接は慣れてるから大丈夫だよ」と言う方が一番要注意です。
簡単に面接官の印象を良くする方法
ここで一つ、簡単に印象が良くなる方法をお伝えします。
それは応募者に「お茶」を出すこと。
そして、面接冒頭で「まずはお茶を飲んでくださいね」と笑顔で伝えることです。
そもそも面接ではお茶は出さないというルールにしている病院や施設もありますが、訪問していただいたお客様と思って、最低限のもてなしをすることはそれだけでも応募者からしたら第一印象アップになります。
また、応募者は多かれ少なかれ確実に緊張しているため、お茶を飲んでいいものか迷って結局最後まで口をつけない、ということも多いですね。そこで一言、面接官から「お茶、飲んでくださいね」と笑顔で伝えられれば一気に応募者の緊張はほぐれます。
緊張がほぐれることで、落ち着いて話すこともできるようになりますので、本人の良いところを多く引き出すことができるでしょう。「お茶」は本当にお勧めです!
第一印象で「面接上手さん」を採用してしまう
面接対策の本やWEBサイトが溢れています。その結果、面接の印象だけは非常に良い応募者も確実に増えています。もしこの応募者を採用してしまい、配属後に「なんでこんな人採用したんだ」となってしまえば、採用担当としては面目丸つぶれですよね。一昔前よりも応募者は面接対策をしていると考えて、より本質的なところを見極めるテクニックが採用側も身につけていきましょう。
面接対策を入念に行っている応募者は、何度も模擬面接を行い、面接官にどう受け答えをすれば好印象を持ってもらえるかの、シミュレーションはバッチリです。こういう方は自分のPRポイントも整理できているため、表面的な質問では本質を見抜くことはできません。
「面接上手さん」と「本当に優秀な応募者」の見極め方
必要なのは、先入観を排除することです。面接上手さんは非常に印象良く見えますので、面接開始数分で「この人はいいかもしれない」と面接官は感じることでしょう。そして、このままのスタンスで面接を続けると、この人の「いいところ」を見つけて、自分の第一印象を補強しようという心理状態になってしまいます。こうなってしまうと、面接上手さんの思う壺です。
だからこそ、面接冒頭で好印象を受けた人ほど「批判的な視点」を持って最後まで面接することが大切です。質問の回答に対して複数「Why」を投げかけて深堀りをする、という手段はほとんどの方がしていると思いますが、これだけでは私は不十分だと思います。
そもそも、質問-回答を繰り返す、という問答型の面接ではその人の本質はつかめません。面接で必要なのは「対話」です。質問回答型では、型にはまった回答が多くなり、用意して臨んだ回答なのか、本人が本音で考えていることなのかを見抜きにくくなります。そこで、対話をすることで用意していた話では対応できないようになり、本音を引き出すことができます。
そして、ポイントは、「結果ではなく、その時応募者がどう考え、どう行動したのか」というプロセスの部分を聞き出すことです。結果の数字だけ聞いて、すごいね!となってしまうは絶対NGなのです。結果だけを聞いて鵜呑みにしてしまうと、運や第三者の影響の可能性を見抜けなくなってしまいますからね。
まとめ
好景気の影響で、採用法人側はどんどん欲しい人材の採用が難しくなってきています。やっと来た応募者だから、悪い印象でなかったら採用してしまおう、と考えることも一概に悪くはありませんが、見極め自体の精度が低いままでは、後々つらい目に這うのは、配属部署と人事担当者です。面接は工夫することでどんどん良くなります。ぜひ自分の組織の面接を今一度見直しをしてみてください。
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