【病院セキュリティの新常識】もはや設置が当たり前!?入退室管理システムの基礎知識

あなたの病院では入退室管理できてますか?

既に多くの大規模病院では入退室管理システムを導入していますが、小規模の病院ではシステムの導入はおろか、入退室の管理体制さえ整っていないところが多いという印象がありますね。

このままだと、不法侵入や機密情報の持ち出し、最近ニュースになっている異物混入など、物理的な犯行を防ぐことが難しくなります。また、管理を疎かにしていると、監査で指導が入る可能性も。。

というのも、実は『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』の中に“入退室管理”について実施すべき事項が明記されてるのです。見落としていませんか?

①システム、あるいは機器・媒体の設置場所への入退者は名札バッチ等、個人を分かりやすく
識別できるものを着用させること。
例)ベンダーがドクターや事務長を訪ねて訪問する時に、受付表に氏名・入退室時間・理由
を書いてもらい、名札を付けてもうらう。

②サーバ室に代表される、システム、あるいは機器・媒体の設置場所には監視カメラを取り付
ける等、人の出入りが事後的に確認できる仕組を導入すること 。
例)防犯カメラ、入退室管理システムの設置

(引用)『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第 4.3 版』より

(6.情報システムの基本的な安全管理−6.4 物理的安全対策 C–3、D–1)

今後、東京オリンピックも控える日本では更にセキュリティ対策の強化を推進すると予想されます。そこで今回、物理的なセキュリティ対策では欠かすことのできない入退室管理システムについての基礎知識をまとめてみました。

入退室管理システムって何ができるの?

入退室管理システムとは、あらかじめ設定された部屋(=扉)に対して通行する権利を与えた人物の入室・退室を管理することを目的とした物理セキュリティシステムです。「いつ」「だれが」「どこに」出入りを行ったのかを特定できるため、院内全体のセキュリティ強化や利便性向上が期待できます。

また病院には患者、薬品、食品、患者情報、機密情報など、“守るべきもの”が存在しています。しかし、悪意を持った外部からの侵入者や内部犯罪者のような、守るべきものを侵すリスクを病院は常に抱えています。

そこで、そうした悪意を持った人間に対する抑止策として機能するのが、入退室管理システムです。具体的には、悪意を持った侵入者に対する侵入阻止や侵入監視、それと合わせて内部犯行防止のための個人ごとの通行履歴の管理ができます。さらに最近では、入退室管理システムを利用した災害対策や省エネ、他システムとの連携といった付加価値にも注目が集まっています。

 

入退室管理システムの推奨設置場所

・薬品庫
薬品・危険物・医療機器など外には出せない重要な箇所が存在するので、物の管理に加え、
誰がいつ利用したか出入の管理は必ず必要になります。

・職員通用口
普段人の目が届かない場所に設けられていることが多いです。万が一、不審者が職員通用
口から侵入する可能性がある箇所です。しっかり出入りの管理・防犯を心がけましょう。

・食品庫
食品の安全性を維持する・異物混入を防ぐ為、出入の管理・防犯は徹底して行いたい箇所です。

・入院病棟
お見舞いに訪れる出入の管理だけでなく、入院患者の無許可の外出の抑止を含め、出入り管理
の徹底は必要です。トラブル回避にも役立ちます。

・サーバー室
サーバーに入っている患者情報や機密情報のデータが取り出されるリスクがあります。
出入りの管理をして、漏洩が起こりづらい仕組み作りが必要です。

入退室管理システムの種類

古くからある入退室管理システムから最新の入退室管理システムまでメリット・デメリットを踏まえながらご紹介します。

■ 暗証番号
古くから利用されている方法です。テンキーがドアあるいはその付近に設置されており、当事者が入力します。汎用的なだけあって低コストですが、暗証番号を盗み見られる危険性があります。

■ ICカード
現在、主流となっている認証方法です。職員証と兼用でき、入退室管理システムのみならず、パソコンやプリンターの認証デバイスとしても利用されています。 ハンズフリー化の利用も進んでいます。デメリットとしては、紛失の恐れがある、なり済ましができることが挙げられます。

■ 生体認証(バイオメトリクス)
最も精度の高い認証システムで、極めて重要度の高い施設への入退室管理システムとして利用されています。銀行口座にも利用されています。 指紋認証、静脈認証(指、掌、手の甲などの血管パターンを認証する)、網膜認証、虹彩認証、顔認証、掌形認証などがすでに実用化されています。テンキーやカードの認証リーダーに比べてコストが高いこと、また、生体的特徴によって認証を行うため、認証精度に個人差が出る場合があります。

 

最後に

入退室管理システムは、ただ設備を導入しただけでは十分な効果を発揮しません。システムを使って何をしたいのかといった運用設計を描くことが最も重要です。ですので、職員の協力が必要不可欠になります。病院全体で取り組み、セキュリティの意識を高めることができます。

今後必ず大小関係なく全ての病院に入退室管理システムが必須になるでしょう。
管理面の効率性やセキュリティ強度などを踏まえて、必要十分な入退室管理システムを導入するという考え方が必要です。

入退室管理システムについてもっと詳しく聞きたい方はお問い合わせください。
経験豊富な担当者が皆様と同じ目線に立ってご相談させていただきます。

 

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