コスト削減!取り組むべきは病院で使用している消耗品の見直しから

病院経営で一番かかる経費は、なんといっても「人件費」です。
しかし、人件費の削減はサービスの低下につながる可能性も考えられるため、なかなか簡単に実施できるものではありません。

そこで今回は、人件費の次に多くかかる経費である「物品」に着目し、コスト削減において最も手軽にそして効果的に実施できる「消耗品」について整理しました。

病院で使用されている消耗品とは?

病院で使用されている消耗品、一番先に何が思いつくでしょうか?
消耗品といっても、診察券やレセプト用紙、トナーといった事務関連用品や、レントゲンフィルムなどの医療材料等その種類は様々です。

まずは病院会計準則に基づいてその分類を見ていきましょう。

■医業費経費■

消耗品
カルテ、検査伝票、会計伝票などの医療用、事務用の用紙、帳簿、電球、洗剤
など1年内に消費するもの。(※1ただし、材料費に属するものを除く)

消耗器具備品
事務用その他の器械、器具のうち、固定資産の計上基準に満たないもの、
または1年以内に消費するもの。

※1
■材料費■

医薬品
・投薬用薬品
・注射用薬品(血液,プラズマを含む)
・外用薬、検査用試薬、造影剤など前記の項目に属さない薬品

診療材料
カテーテル、縫合糸、酸素、ギブス粉、レントゲンフイルム、
など1回ごとに消費する診療材料。

医療消耗器具備品
診療、検査、看護、給食などの医療用の器械,器具及び放射性同位元素のうち、
固定資産の計上基準額に満たないもの、または1年内に消費するもの。

給食用材料
患者給食のために使用した食品。

今回は、この病院会計準則で定義されている「消耗品」についてコスト削減を目指しましょう!

コスト削減に適した消耗品とは?

病院で使用される消耗品は

・手袋           ・マスク
・検査用の尿コップ     ・ペーパータオル
・コピー用紙        ・医療機器の電池
・検体ラベル紙       ・再来受付機等のロール紙
・診察券          ・心電図等の記録紙
・文房具          ・プリンタのトナー
・消毒液          ・清掃関連グッズ

…等、その数なんと400種以上あるといいます。

では、この中でコスト削減に適した消耗品とは、いったいどれだと思いますか?

編集部が特にお勧めする消耗品は事務用品の中の「プリンタのトナー」です。

病院では印刷物が多く、電子カルテを導入している病院であっても、日々書類や資料を印刷していると思います。
そこでメーカー純正品のトナーではなく、リサイクルトナーに変えることでコストの削減が簡単に行えます。
また、リサイクルトナーはコスト削減のメリットだけでなく、CO₂削減といった環境貢献も果たすことが可能であり、一種の社会貢献活動ともいえます。

 

コスト削減診断 この中で一つでも当てはまれば、見直しのチャンス!

トナーについて、貴院で次の選択肢に当てはまるものはありますか?

 純正品のみを利用
・リサイクル品を検討したことがない
・一度利用したが、院内での評判が悪く、純正品に戻した

 純正品とリサイクル品の併用
・リサイクル品を利用しているが、一部問題があって純正品も使っている

 リサイクル品のみを利用しているが、1年以上価格調査していない

いかがでしたか?
当てはまるものはありましたか?
ひとつでもチェックがついた病院様は見直しのチャンスです!

ただし、リサイクルトナーであれば何でもいいというわけではありません。
「安くてインターネットで簡単に購入できる海外製のリサイクルトナーで失敗した」というお話は数多く聞きます。
それでは、どんなトラブルがあるのか?
また、リサイクルトナーを選ぶときのポイントについて次回ご説明いたします。

 

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